著書

公開件数: 14 件
No. タイトル 著者 担当範囲 出版社 出版日 ISBN URL 概要
1 Editing and Interpretation of Middle English Texts: Essays in Honour of William Marx (Texts and Transitions 12)
田口まゆみ

Turnhout, Brepols
2018/02
978-2-503-56847-8

中世末期の英文学作品はその多くがラテン語、フランス語の作品の翻訳・翻案である。さらに、中世の作家たちは、複数の作品の訳を統合して一つの作品に作り上げたし、一つの原典作品に対しても複数の言語によるヴァージョンを比較しつつ翻訳を行った。よく認知されていないこの事実を、聖書物語を扱った二つの作品について詳細に解説・証明し、さらに俗語聖書が禁じられていた15世紀イギリスの文化的背景に照らし合わせて論じた
2 Middle English Texts in Transition: A Festschrift Dedicated to Toshiyuki Takamiya on his 70th Birthday
Simon Horobin (Oxford Univ), Linne R. Mooney (York Univ), Timothy Graham (Univ of New Mexico), Richard Firth Green (Ohio State Univ), Carrie Griffin (Univ of Bristol), Gareth Griffith (Univ of Bristol), Phillipa Hardman (Univ of Reading), John C. Hirsh (Georgetown Univ), Terry Jones (independent scholar), Takako Kato (De Montfort Univ), Mary Morse (Rider Univ), James J. Murphy (Univ of California, Davis), Natalia I Petrovskaia (Univ of Cambridge), Susan Powell (Salford University), Ad Putter (Univ. of Bristol), Michael G. Sargent (City Univ of New York), Eric Stanley (Oxford Univ), Isamu Takahashi (Keio Univ), Satoko Tokunaga (Keio Univ) R. F. Yeager (Univ. of West Florida)

York: York Medieval Press
2014/07
331978-1-903153-53-6

ケンブリッジ大学、モードリン・コレッジ、サミュエル・ピープス図書館蔵、写本2125は、14世紀末から15世紀末までの100年間に再製本や文献の追加・削除が行われ現在の形になった。宗教的文献のコンピレーション写本であり、収録されている文献の数は、図書館カタログによれば52である。恐らく初め個人に所有されていたことが原因であると考えられるが、後継の写本が残っておらず(つまりこの写本からコピーされた文献が知られていない)、従ってこの写本にのみ現存するヴァージョンや文献がほとんどである。筆者は写本の形状的特徴(materiality)を初め、収録された文献の特殊性を精査し、この写本が形成されていった過程とその文化的背景について詳細な分析を行った。
3 Devotional Culture in Late Medieval England and Europe: Diverse Imaginations of Christ's Life
Stephen Kelly (Queen's Univ Belfast), Ryan Perry (Kent Univ), Denise Despres (Univ of Puget Sound), Maureen Boulton (Univ of Notre Dame), Mary Dzon (Univ of Tennessee, Knoxville), dlsns Villalobos Hennessy (City Univ of New York), Rachel Canty (Univ of Birmingham), David Griffith (Univ of Birmingham), Sheila Sweetinburgh (Univ of Huddersfield), Sarah Macmillan (Univ of Birmingham), Daniel McCann (Univ of Oxford), Elizabeth Scarborough (Queen's Univ Belfast), Eleanor McCullough (Univ of York), Heather A. Reid (Pacific Union College, California), Paul J. Patterson (Saint Joseph's University), Katie Ann-Marie Bugyis (Univ of Notre Dame), Barbara Zimbalist (Univ of California-Davis), Pamela M. King (Univ of Bristol), Valerie Allen (City Univ of New York), Sarah James (Univ of Kent), Michael G. Sargent (City Univ of New York)

Brepols
2014/07


ケンブリッジ大学、モードリン・コレッジ、サミュエル・ピープス図書館蔵の写本2125に収録されている「キリストの受難の黙想」は偽ボナヴェンチュラ作『キリストの生涯の黙』の受難部分の中英語訳である。本論は、このテキストの校訂版準備の一環として(上記5と同じくMiddle English Texts シリーズとして刊行されることが決まっている)、テキストの特徴を他の翻訳とも比較しながら検証した。特に、翻訳に使われたラテン語テキストについての調査において、A. C. Peltierが校訂した『キリストの生涯の黙想』(1868)が本文系譜的に近いことを証明した。この見解は、従来、同種の英語訳は、『キリストの受難の黙想』と呼ばれる『キリストの生涯の黙想』の抜粋版をもとに作られたとする解釈を覆し、さらにこのラテン語抜粋版『キリストの受難の黙想』が単一の系譜を持つものではなく、別々に同じ衝動のもとに発生したものであることを示唆する見解として評価された。
4 The Use and Development of Middle English: Proceedings of the Sixth International Conference on Middle English, Cambridge 2008. Studies in English Medieval Language and Literature 38.
Richar Dance (Cambridge University), Laura Wright (Cambridge University), Javier Calle Martin (University of Malaga, Spain), David Moreno Olalla (University of Malaga), Julia Fernandez Cuesta, Luisa Garcia Garcia, and J. Gabriel A. Carredano (Seville University), Gabriella Mazzon (University of Cagliari), Hanz-Jurgen Diller (Ruhr University, Bochum), Cynthia Allen (Australian National University), Ewa Ciszek (Adam Mckiewicz University, Poland), Maria Jose Carrillo-Linares and E. Carrido-Anes (University of Jaen), Ad Putter (Bristol University), et al.

Frankfurt am Main: Peter Lang
2012
9783631628751hb

行した、リアリスティックに想像したキリストの生涯の世界に自己投入することにより宗教心を駆り立てる「黙想」という方法をさらに広めた。この類のテキストに特徴的に用いられる、想像力を駆り立てるための用語について、特にstir, reason, open, edify, profit, fruitful, exampleといった用語のラヴの本作品中での頻度・分布を詳細に調べた。またラヴの聖書引用の特徴についても精査し、ラヴの意図は信徒の教育であり、言わば言葉によって教育的な絵を描こうとしたと言えるのではないかと結論した。
5 The Historye of the Patriarks, Middle English Texts, vol. 42.
田口まゆみ

Universitätsverlag, Winter, Heidelberg
2010
978-3-8253-5750-4

『創世記物語』は、中世ヨーロッパ全域で神学の教科書として使われた上、広く引用され、翻訳されたペトルス・コメストル作『スコラ神学の歴史』(Historia Scholastica, c. 1170)の創世記部分を翻訳し、さらにその仏語訳『聖書物語』(Bible Historiale, c. 1295)およびウルガタ聖書の翻訳と組み合わせ、同時代のその他の聖書物語からも影響を受けつつ独自の作品となっている。本校訂版では『創世記物語』と上記のラテン語・仏語テキストを並列して4点を比較できるように配慮し、『創世記物語』と作品の材源テキストに対する2種類の後注で解説している。
序論では上記原典の解説に加え、写本についての文献学的記述、『創世記物語』の言語的特徴、読者層などについて述べている。特に、仏語訳『聖書物語』からの翻訳であるという従来の説とは異なり、複数の材源を同時に参照しながら新しい版を作成していったことを明らかにすることができた。また聖書翻訳が禁じられていた15
6 Cleanness : with Japanese Translation (Edition)
田口まゆみ(大阪産業大学)、横山茂樹(京都産業大学)

英潮社
1993



7 『中世イギリス文学入門―研究と文献案内』
高宮利行、松田隆美編

雄松堂
2008/12


Gawain詩人の項目を担当。ただし、近年の研究動向については松田隆美氏が執筆。
本書は中世文学の原典を読み、調査するために必要な基本情報を網羅して若い研究者の育成に寄与することを目的としたガイドブックである。中世イギリス文学の作品を主要作家やジャンルごとに解説して、主要なテクストの校訂版と研究書、さらに最近の研究動向も紹介している。英語以外の中世ヨーロッパ文学、宗教史、美術史、書物史などの関連分野論文、近代以降のイギリス中世文学受容の歴史も収録し、文学作品と歴史的事件を対比させた分かりやすい年表も付している。
8 米倉綽65歳記念論文集
ed. by Mayumi Sawada, Larry Walker, Shizuya Tara

英宝社
2007/08


15世紀末、中英語で翻訳された創世記とWyclif聖書とを比較論述した
9 Sententiae


北斗書房
1995


Faith and Freedom in Handling Scriptural Themes in ┣DBCleanness(/)-┫DB
10 ブランカルダンとエグランティヌ(訳書)(共著)


英潮社
1992


W.キャクストンは、グーテンペルグが発明したという印刷技術を英国へ紹介し、英語による物語本を最初に印刷したことで名高いが、自らもヨーロッパ古今の文学の朝訳を数多く世に送り、やがて釆たるべき讃文時代のために、幅広く英語の土壌を開窮 した功績者でもある。   さまぎまを分野の作品を手がけたが、その主涜は宮廷風ロマンスで、本書はその1つである。仏語散文物語の忠実を訳であるが、自らの言葉も補った巧みを筋運びにほ彼の手腕がうかがえる。特に女性達のいきいきした描写は注目に値するものである。
11 清水氾教授退官記念論文集


アポロン社
1991


本稿は、ジョン・ミルトン作『失楽園』のイヴ像に現れたミルトンの女性観から、ミルトンの現代的な本質にアプローチしようとしたものである。
ミルトンは『失楽園』の冒頭で「神の摂理を説き、神慮の正しさを証明する」ことを詩の目的として掲げているが、ウィリアム・ブレイクが『天国と地獄の結婚』において、ミルトンは無意識のうちに「悪魔に加担していた」と言ったことは有名である。ミルトンの意図と読者が受け取るメッセージとのずれは、イヴ像の中にも顕著である。
ミルトンは、基本的にはイヴをキリスト教的枠組みの中に置き、神―男―女 という序列を繰り返し確認しながら、イヴが夫からの自立を毅然として主張することを許す。これは原罪の発端となるわけだが、「無意識」の彼の心情は自立を求めるイヴを賛美している。清教徒革命の先頭に立ち、キリスト教擁護に奔走したミルトンだが、実は、さらに進んだ思想の持ち主であったのだと考える。
12 続田園日記
福井 秀和、森 道子、太田 素子

英宝社
1990/05


 本書はメアリ・ラッセル・ミトフォード(1787~1855)の随筆集『田園日記』(1819~28、『レディス・マガジン』に掲載。1824~32、5巻本として出版)から抜粋した22章の翻訳である。故村上 至考元大阪大学教授による『田園日記』(1949)の改訂新版に新しく10章を加えた新版(1985)の続編である。新しく加えた章のうち、本書における田口の分担は6章(3、6、10、12、15、20)である。
13 田園日記(訳書)
村上至孝監訳

英宝社
1985


メアリ・ラッセル・ミットフォード(1787~1855)の随筆集Our Village (1819~28、『レディス・マガジン』に掲載。1824~32、5巻本として出版された)から抜粋した21章の翻訳であり、故村上至孝大阪大学名誉教授の訳『田園日記』(1949)の改訂版に新たに11章を加えたものである。
14 尾形敏彦・森本佳樹両教授退官記念論文集


山口書店
1985


『ガウェイン卿と緑の騎士』の諧謔と厳粛