Papers

Number of the published data : 10
No. Publishing type Authorship Title Author Journal Publisher Volume/issue/page Publication date ISSN DOI URL Summary
1 Research paper (scientific journal)
Only
"Influence of fundraising infeasibility on accounting changes : An Investigation into Early Financial Reporting Practices Using Text Mining," Journal of Accounting & Organizational Change, No.9 Spring.
Chie Sawanobori
Journal of Accounting and Organization Change

Vol.9/ No.4, pp.471-489
2013



本稿では,テキストマイニングを活用し,19世紀前半イギリス鉄道会社L&BRの報告書を分析した結果から,その結果に基づいて,減価償却実務の展開の背景を議論した。先行研究は減価償却実務の導入や廃止の変化時のみ注目する傾向にあり,それ以外の変化にはあまり注目してこなかった。しかしながら,L&BRは,導入からしばらくして,減価償却実務を問題視し始めた。実はこの実務は,株主の高配当の要求に逆らい,収益的支出にあてるべきファンドを資本的支出にあてることを意味し,さらに自己金融の萌芽も示唆する変化であった。
2 Research paper (scientific journal)
Joint
Investigation of Accounting Practices in an Early 19th Century British Railway Company Using Text Mining: The Preparation of Appendices on Expenses and the Problem of Operating Expenses in L&BR.
村田直樹,澤登千恵



2011/03



本稿では,テキストマイニングを活用して19世紀前半イギリス鉄道会社のL&BRの報告書を分析し,その結果に基づいて原価管理実務の展開と背景を検討した。先行研究はL&BRの財務報告実務について複会計システム導入時にのみ注目してきた。結果,その後作成されるようになった附表は注目されてこなかった。テキストマイニングの分析結果から,L&BRが,配当開始当初,収益拡大戦略を採っていたにもかかわらず,やがて費用削減戦略に移行したこと,コストセンターの設置,固定費と変動費の区別,さらには修繕費を主とするコスト削減といった当時としては洗練された原価管理を行っていたことを主張した。後身のLNWRの原価管理について,先行研究は,同様に前身のGJRのManagerで,その後LNWRのManagerを務めたHuishの貢献ばかりを取り上げてきたが,むしろHuishはL&BRの原価管理実務に影響を受けたと考えられる。L&BRの原価管理実務は19世紀鉄道会計の財務,共同執筆者 村田直樹,澤登千恵。
3 (MISC) Introduction and explanation (bulletin of university, research institution)

テキストマイニングを活用した財務報告実務の展開の考察-London and Birmingham鉄道会社の財務報告実務を中心に-
澤登 千恵
研究紀要(高松大学)

52-53, 39-70
2010/02



本稿では,財務報告制度生成期の19世紀前半イギリス鉄道会社の財務報告実務を,テキストマイニングを活用して網羅的・客観的に分析した。具体的にはL&BRの報告書をテキスト化し,テキストマイニングソフトを使って頻度表を作成し,そこからキーワードを抽出し,それらを時系列分析した。会計史研究にテキストマイニングを活用すると,①抽出されたキーワードから各報告書の概要を確認できること,②キーワードの時系列分析から先行研究の主張の是非を確認できることがわかった。具体的には,先行研究が主張してきた「複会計システムは,資本的支出と収益的支出を区別するために存在した」という主張を裏付ける結果が得られた。さらに重要なことには,当時の会社が重要な問題だとして取り組んでいたにもかかわらず,先行研究が見過ごしてきた会計変化が存在することも確認できた。
4 Research paper (scientific journal)
Only
19世紀中葉イギリス鉄道会社の複会計システム
澤登 千恵
會計

175/ 4, 535-550
2009/04



本稿では,19世紀中葉イギリス鉄道会社4社の報告書の観察,財務状態の分析,そして比較から,19世紀中葉イギリス鉄道会計における財務報告の役割の展開を検討した。先行研究は,19世紀中葉鉄道会社の財務報告の役割を受託責任に求めてきた。しかしながら,鉄道会社の株主は,一定の配当率達成を求めながらも,不況になると,資本から支出を行わないように要求した。鉄道会社は,収益拡大どころか,それまで資本から行ってきた巨額の支出も収益から行わなければならなくなり,そこで,将来の収益に割り当てると約束して,収益に賦課することを延期した。ところが,経済が好転し,資本から支出を行うことができるようになると,約束に反して,収益に割り当てる約束の支出を資本勘定に振り替えることにした。これは一定の配当率を達成するためであった。当時の財務報告は,株主にこのような状況を理解してもらうのにも役立っていたと考えられる。
5 Research paper (scientific journal)
Only
The Role of the Double Account System in British Railway Companies Viewed from Financial Reporting Practices Changed in the Mid-19th Century
澤登 千恵
12th World Congress of Accounting Historians

Ⅱ, 1937-1960
2008/11



本稿では,19世紀中葉イギリス鉄道会社4社の報告書の観察,財務状態の分析,そして比較から,複会計システムの機能を考察している。先行研究は,複会計システムが資本的支出と収益的支出を厳密に区別できたので,同システムを継続して採用することになったと主張する。しかしながら,当時の鉄道会社は,株主の資本勘定閉鎖要求(資金調達不確実性)が高まると,資本から行うことのできる支出の範囲が広がり,逆に低くなると,狭まった。このような状況で,一定の配当率を達成することを目的として,費用を望ましい水準にするために採用されたのがサスペンス勘定であった。一般貸借対照表はこのような勘定を記載するために役立っていた。余剰資金が多い鉄道会社ほど,資本から行うことのできる支出の範囲は広く,サスペンス勘定自体を採用していないところも存在したことを指摘した。
6 (MISC) Introduction and explanation (bulletin of university, research institution)
Only
York and North Midland鉄道会社における複会計システムの役割
澤登 千恵
高松大学紀要

50, 1-20
2008/09



本稿では,鉄道王Hudsonが不正会計を行っていたことで知られているYork and North Midland鉄道会社(YNMR)を取り上げ,報告書の観察と財務状態の分析から,複会計システムの採用の背景を検討した。先行研究は,多くの鉄道会社は,複会計システムが資本からの配当を防止するため,不正会計暴露で失った会計諸表の信頼を取り戻すため,これを採用したと主張してきた。YNMRも例外ではなかったことを確認した。しかし一方で,やがて,サスペンス勘定を採用し,一般貸借対照表を同勘定の記載先として利用するようになったことも指摘した。
7 (MISC) Introduction and explanation (bulletin of university, research institution)
Only
現金主義(cash basis)での期間損益計算と一般貸借対照表の役割-1852年から1867年までのGWRの財務報告の展開を中心に-
澤登 千恵
高松大学紀要

48, 15-38
2007/09



本稿では,イギリス鉄道会社を代表する鉄道会社であるGreat Western鉄道会社(GWR)を取り上げ,報告書の観察と財務状態の分析から,複会計システムのもう一つの役割を検討した。先行研究は,多くの鉄道会社は,資本からの配当を防止するような複会計システムを,不正会計暴露で失った会計諸表の信頼を取り戻すため,採用したと主張してきた。しかしながらGWRは鉄道業の不正会計暴露から10年後,複会計システムを採用した。GWRは,子会社の会計諸表を統合する際,統合会計諸表の整合性を達成するために採用したことを指摘した。このようなGWRの当時の一般貸借対照表には,サスペンス勘定を確認できなかった。
8 (MISC) Introduction and explanation (bulletin of university, research institution)
Only
London, Brighton and South Coast鉄道会社におけるsuspense勘定および一般貸借対照表の採用
澤登 千恵
高松大学紀要

45, 65-99
2006/03



本稿では,LB&SCRを取り上げ,報告書の観察と財務状態の分析から,資本勘定閉鎖後の会計実務の展開について検討した。LB&SCRは,ある時期,株主の資本勘定閉鎖要求が強い時には資本から行うべき支出も収益に賦課しなければならず,逆に弱まると収益から行うべき支出も資本に賦課することができるという状況にあった。それ故に,一定の配当率を達成するため,ある支出については支出後即座に資本あるいは収益に賦課せず,シンキングファンド勘定,後のサスペンス勘定に記入しておき,資本に賦課できる時期を待った。ただし,LNWRに比較して,余剰資金が少なかったため,実際,資本から行われた支出の範囲は狭かったことを主張した。
9 (MISC) Introduction and explanation (bulletin of university, research institution)
Only
London and North Western鉄道会社における資本勘定記入制限の問題
澤登 千恵
国民経済雑誌(神戸大学)

192/ 1, 99-118
2005/07



本稿では,L&BRの後身で,19世紀中葉イギリス鉄道会社を代表するLondon and North Western鉄道会社(LNWR)を取り上げ,報告書の観察と財務状態の分析から,複会計システム継続採用の理由を検討した。先行研究は,複会計システムが資本的支出と収益的支出を厳密に区別できたため継続して採用されたと主張してきた。しかしLNWRは,ある時期,株主の資本勘定閉鎖要求が強い時には資本から行うべき支出も収益に賦課しなければならず,逆に弱まると収益から行うべき支出も資本に賦課することができるという状況にあった。それ故に,一定の配当率を達成するため,ある支出については支出後即座に資本あるいは収益に賦課せず,サスペンス勘定に記入しておき,資本に賦課できる時期を待った。一般貸借対照表は,サスペンス勘定を記録しておく会計書として役立っていたことを指摘した。
10

Revisiting the Nineteenth-Century Published Accounting of the British Railway Companies.

The ROKKODAI RONSHU

48/ 1, 115
2001